こんにちは、Yuiです!
成人になってから発症してしまったアトピーの改善のため、長年使っていたステロイドを止め、薬を使わずに体質改善をしています。
特に腸内環境の改善に力を入れています。
食事や腸内環境について学ぶ中で知ったのが、
リーキーガット症候群
というものです。
小腸の粘膜に小さな穴があいてしまい、未消化の食べ物や毒素・細菌などが、腸から血液中にもれてしまうことをいいます。それによって、アトピーなどのアレルギー症状だったり、心にも様々な不調が出てきてしまうそうなのです、、。
腸から漏れる?!怖すぎる、、!!
今回私は、藤田紘一郎さんの『「腸もれ」があなたを壊す』という本を読みました。
結論から言ってしまうと、リーキーガット症候群は短鎖脂肪酸というものを増やすことで改善できるそうなのです!
短鎖脂肪酸についてはあとで書きますが、短鎖脂肪酸を増やすために必要なのが食物繊維やオリゴ糖。
その為に、
- 水溶性食物繊維
- お酢
を組み合わせてたくさん摂ると、改善に向かうとのことです!
詳しくは、後の段落で書いていきます!
- リーキーガット症候群とは?
- どのような不調が起きるのか?
- 何が原因でリーキーガットになるのか?
- 改善方法とは?
Contents
リーキーガット症候群(腸もれ)とは?
リーキーガットって何?
リーキーガットは、
- リーキー(Leaky)=漏れている
- ガット(Gut)=腸
という意味で、『腸が漏れている』という症状のことです。

腸が漏れているってどういう状況?!
小腸の役割とは?
まず、小腸には様々な機能があります。
- 食べた物を分解・消化し、栄養素を吸収する
- 老廃物を便として排出する
- 有害な物質が侵入しないようにする
- 免疫システムの7割がある
- ビタミンやホルモンを作る
- 幸せを感じる物質(セロトニン・ドーパミン)を作る
このように、小腸は体と心にとって非常に大切な場所です!!!
私たちの心も体も、ほとんどを腸が動かしています。
確かに、便秘の時って心も暗くなってくるけど、腸の調子が良い時は肌も心も調子が良い!
その小腸に穴が空いてしまうことを、リーキーガット症候群(腸もれ症候群)と言います。
異物が体中に運ばれる!
腸は、私たちの体の内にあるけれど、外と繋がっています。(内なる外です。)口から入れた食べ物から必要なものだけを腸から体内(血液)に取り入れて、不必要なものは肛門から排出しています。
血液に吸収されることで初めて、体内に取り入れているのか!
しかし、リーキーガット症候群で小腸に穴があいてしまうと、不必要な異物までもがどんどん血液に漏れ出て、体中にまわってしまいます、、、!
不必要なものとは主に、
- 未消化の食べ物(特にたんぱく質)
- 毒素・腐敗物
- 病原菌・ウイルス・微生物
- 腸内細菌
などです。
リーキーガットにより起こる症状
リーキーガットによって、不必要なものが腸から血液に漏れ出て体中に運ばれてしまうことで、体や心に様々な症状や疾患が起こってしまいます。
- 下痢、便秘、消化不良、免疫力の低下
- 肌荒れ、アレルギー疾患、アトピー
- 抜け毛、原因不明の微熱、息切れ
- イライラ、不安感、疲労感、うつ病
- 集中力の低下、意欲低下
- ぜんそく、糖尿病、過敏性腸症候群
- 自己免疫疾患、自閉症、認知症
リーキーガット(腸もれ)によって異物が体内に侵入することで、体に備わっている免疫システムが作動します。そこで、異物と戦うために白血球が働き、戦いが起きます。
その異物vs白血球の戦いこそが「炎症」です。
体内の色々な場所で起こる炎症により、様々な症状が発症してしまいます。
例えば、
- 肌細胞で炎症が起きる → 肌荒れが起こる
- 血管内で炎症が起きる → 糖尿病や動脈硬化を進行させる
体中のあちこちで炎症が起こるから、体の色々な症状に繋がってしまうのか!
リーキーガット症候群(腸もれ)の原因は?
①乳幼児期の清潔な環境
では、なぜリーキーガット(腸もれ)が起きてしまうのでしょうか、、?
本書では、まず
乳幼児期の清潔すぎる環境
が一番の原因と書かれています。

乳幼児期に、良い菌も悪い菌も含めた多種多様な菌に接触し取り入れることで、免疫力の高い腸内フローラが作られます。そして、この時期の腸内フローラが一生にわたって健康を左右していくとのこと。
一方、キレイすぎる環境で赤ちゃんを育てていると多くの菌に触れることが出来ません。そうすると腸が弱ってしまい、いずれ腸に穴が空いてリーキーガットへと進行してしまいます。
②小麦に含まれるグルテン
また、小麦に含まれるグルテンも、リーキーガットを引き起こしてしまう原因の一つとなるそうです。
「グルテンフリー」という言葉を最近はよく聞くようになりました。
聞いたことはあるけど、実際なんなの、、?
グルテンとは、小麦・大麦・ライ麦などの麦類に含まれるたんぱく質のことです。小麦を使うパンやケーキ、ピザ、うどんなど多くの食品に含まれています。パンのふわっと感やモチっと感、クッキーのサクッと感はこのグルテンによって作り出されます。

そのようなグルテンは腸の粘膜を荒らしてしまいます。
グルテンに含まれるグリアジンたんぱく質
が小腸で「ゾヌリン」という物質を放出
↓
ゾヌリンの濃度が高くなると、
小腸粘膜細胞の結合部分がゆるむ
↓
粘膜に穴があきやすくなる=腸もれ
このような流れで、リーキーガット(腸もれ)が起こりやすくなってしまうとのことです。
(ぐりあじん、、ゾヌリン、、?)わからなくても大丈夫です!笑
そして、リーキーガットが起こってしまうと、グルテンが体内の血液に漏れでてしまい、それにより次はアレルギー症状が発症してしまいます。
つまり、グルテンを体内に入れることで腸もれを引き起こし、さらに促進させ、アレルギー症状も発症してしまうのか!恐ろしい、、
しかし!昔は小麦を食べてもそこまで問題は無かったそうです。
なぜこのように「グルテンフリー」という言葉が出てくるほど問題が出てきてしまったかというと、
何度も行われてきた品種改良のせい
とのこと。

野菜や穀物などには「旬」という言葉がある通り、自然に育つ時期があります。
しかし、もっと生産量を上げるため、適切な時期でなくても作れるよう、何度も品種改良がされてきました。
その品種改良によって、小麦はグルテンや糖質がとても多くなってしまったとのことなのです。
残念ながら、
日本に輸入されているほとんどの小麦が「改良された小麦」
となってしまっているそうです。
もし小麦食品を買うときは「国産」を選ぼう!
③その他の要因
大きな要因として「乳幼児期の清潔な環境」「小麦に含まれるグルテン」をあげました。
他にも、私たちの暮らしの中には腸を弱らせリーキーガットを引き起こしてしまう要因がたくさんあります。
- いきすぎた清潔思考
- 糖質が多く、食物繊維の少ない食事
- 加工食品・添加物の継続的摂取
- 残留農薬野菜・遺伝子組み換え食品の摂取
- 抗生物質・痛み止め・ピルなどの薬の多用
- 活性酸素の影響
- 慢性的なストレス&不規則な生活
このように見ると、加工食品や添加物は、スーパーやコンビニのほとんどの食品に使われていますし、スーパーで売られている野菜には、ほとんどが農薬を使われています。
また、活性酸素は紫外線、放射線、電磁波、添加物、ストレスになどなど、、生きていてほとんど避けることができないものから、生まれてしまいます。
私たちが今生きている環境には、腸を弱らせる原因がたくさんだ、、
(ひとつひとつの詳細については本に書かれているので、詳しくは本を読んでみて下さい!)
リーキーガット症候群の改善方法は?
治すために必要なこと
リーキーガット(腸もれ)を治す為には、次のことが大切だと本書には書かれています。
- 腸内細菌を増やす
- 腸内フローラの働きを高める
- 胃粘膜のバリア機能を回復させる
- 体のあちこちで発生している「炎症」を抑制する
引用:「腸もれ」があなたを壊す!/藤田紘一郎
そして、これらの4つの全ての働きをしてくれるのが、
短鎖脂肪酸
とのことです。
短鎖脂肪酸て何、、!?
短鎖脂肪酸とは?
短鎖脂肪酸は、酢酸・酪酸・プロピオン酸などの有機脂肪酸の総称です。
ん、、!?
酢酸と言えばお酢。お酢の仲間?というくらいで頭に入れておけば大丈夫とのこと。
短鎖脂肪酸は、、
私たちが食物繊維やオリゴ糖を取り入れる
↓
腸内細菌がエサとして食べる
↓
腸内で発酵する!
↓
その発酵により短鎖脂肪酸が生まれる
&腸内細菌が増える
このように腸内で作られます。
つまり、短鎖脂肪酸を作るために、
食物繊維(野菜・きのこ・豆類・海藻など)やオリゴ糖
をたくさんとることがとても大切とのことです!!

野菜をたくさん食べよう!!
短鎖脂肪酸を増やすおすすめの食材
筆者の藤田先生が、短鎖脂肪酸を増やすために特におすすめしているのが、
水溶性食物繊維+お酢
の2つを組み合わせたメニューです。
「水溶性食物繊維」
↓
長く腸に留まりながら、短鎖脂肪酸を出し続ける
「お酢」
↓
すぐに消化・分解されてしまうが、短時間でも短鎖脂肪酸を増やす
このそれぞれの2つの吸収パターンを組み合わせることが、より効率的に短鎖脂肪酸を増やせるそうです!
オクラとわかめにお酢をかけてみたり、、簡単!日々取り入れよう!!
「腸もれ」があなたを壊す!のまとめ
リーキーガット(腸もれ)とは、小腸の粘膜に穴があくことで不必要なものが血液に漏れでてしまい、体中に運ばれてしまうこと。
それによってアトピーだけでなくアレルギー症状、また心に関する集中力の低下やうつなどまで、様々な不調が出てきてしまいます。
そしてそれを治すための改善策の一つとして大切なのが、短鎖脂肪酸を増やすこと。
特に水溶性食物繊維とお酢を組み合わせたメニューを食事に取り入れましょう、とのことでした!
短鎖脂肪酸のさらに素晴らしい働きなど、本にはもっと細かく書かれていますので、ご興味あれば読んでみてください!
毎日の食事で短鎖脂肪酸を増やすようにしたり、悪化の原因となるグルテンやその他の要因を避けてみたりしてみましょう!(小麦が悪化要因でない場合もあるので、様子を見てみましょうとのことです)
短鎖脂肪酸を増やすぞー!